GB Sa・Ga2 秘宝伝説 BGM集 Final Fantasy Legend II BGM Collection

GB Sa・Ga2 秘宝伝説 BGM集 Final Fantasy Legend II BGM Collection

GB Sa・Ga2 秘宝伝説 BGM集 Final Fantasy Legend II BGM Collection

©︎ SQUARE ENIX

ストーリー
世界を創造したという古き神々の遺産は、77個の秘宝として残されている。そして、全ての秘宝を一つに合わせたとき、計り知れない力が蘇るという。この秘宝をめぐって多くの者が争った。秘宝を手にした者の中には、その強大な力を利用して自ら新しい神と名乗る者も現れた。そんな時代、主人公の父は、幼い主人公に秘宝の一つを預け、誰にも渡してはいけないと言い残して旅に出た。
時は流れ、成長した主人公は、帰らぬ父を捜すために旅立つ決意をする。母や先生に別れを告げ、学校の同級生3人と共に旅立った。

『Sa・Ga2 秘宝伝説』は、1990年(平成2年)12月14日にスクウェアからゲームボーイ用ソフトとして発売されたコンピュータRPG。サガシリーズ第2作。北米版のタイトルは『Final Fantasy Legend II』であり、ファイナルファンタジーシリーズ外伝の扱いになっている。

前作『魔界塔士Sa・Ga』の特徴だった経験値によらない成長を採用したシステムを踏襲し、一部改良されている。プレイヤーキャラクターは「人間」「エスパー」「モンスター」に加えて新登場の「メカ」を含めた4種族に増加し、それぞれの個性も一層豊かになった。ほとんどの武器に使用回数が設けられているシステムも引き続き採用されている。
独特のシステムに磨きをかける一方、重要な会話やイベントが自動的に記憶されるメモ機能や、冒険をサポートしてくれるNPCなど、初心者でもゲームに入り込みやすい配慮が加えられた。低年齢層を意識し、キャラクターデザインは前作に比べてコミカルなものになっており、ストーリー展開も分かりやすい勧善懲悪となっている。

ゲーム発売時は、当時のGBソフトの外箱とは規格の異なる大きなサイズの外箱でパッケージングされていた。このサイズが選ばれた理由は「目立ちたかったから」とのこと。この件について、開発者の一人である田中弘道氏はDS版発表時に、自由な時代だったので色々と試していたのではないかと振り返っている。

ゲーム開始時に、主人公と仲間の種族を選択する。種族は、人間・エスパー・メカ・モンスターの4種類であり、どの種族を選択してもストーリーに変化はない。前作とは違い、主人公と仲間に能力の差は無く、仲間を途中で入れ替えできなくなっている。また、必ず4人パーティーを組まなければならず、1人旅などの3人以下でパーティーを組むことはできない。

人間
前作とは違い、戦闘を介してステータスが成長するようになった。成長における人間の特徴として、HP・力・素早さは上がりやすく、防御は極端に上がりにくい。このことから武器の使用に長けた種族であると言える。
アイテムを8個まで装備できるが、特殊能力は使用できない。

エスパー
人間に近い特徴を持ち、戦闘を重ねることで成長する点は前作と同じだが、どのステータスが上がるかは戦い方で決定する。成長におけるエスパーの特徴として、魔力・防御が上がりやすく、力は極端に上がりにくい。このことから、魔法攻撃や回復に長けた種族であると言える。
8つのアイテム装備欄のうち1-4つを特殊能力欄として使用でき、特殊能力を覚えることができる。前作では特殊能力欄を必ず4個を占有していたが、今作では1-4個までに調整でき、古い特殊能力を忘れて新しい特殊能力を習得する場合も入れ替わる箇所は必ず特殊能力欄の一番下のものになり、育成のコーディネイトがしやすくなっている。特殊能力の覚え方も前作同様に戦闘後の突然変異での習得だが、今作は敵が強いほど上位の特殊能力を習得できるようになった。前作と同様に特殊能力の使用回数は、モンスターの特殊能力と同様に宿屋・コテージ・エリクサーで回復できる。

メカ
戦闘では成長しないが、アイテムを装備することでステータスが上昇する。また、装備品に伴うステータスの上昇値は人間・エスパーとは異なる値が適用される。ただし魔力だけは上昇せず、秘宝「魔力のマギ」を装備するしかない。特殊能力は機械種族の特性である「○マヒ/どく」以外は習得できない。また、人間・エスパーとは異なり防具は同じ部位の物を複数装備できる。アイテムの装備時は使用回数の残りが半減し、外す際にさらに半減するが、装備中のアイテムは使用回数が0になっても消滅せず、特殊能力と同様に宿屋などで使用回数を回復できる。技に分類される武器・使用回数が無限の武器は、付け外しや宿泊などでも使用回数が変動しない。また、弓や銃に分類される武器で攻撃するとダメージが増加する。装備品の脱着でHPを回復することもできる。全種族の中でも攻撃面では一強と呼べる強さであり、ゲーム関連の書籍に取り上げられている。

モンスター
戦闘では成長しないが、敵を撃破した時に落とす肉を食べて別のモンスターに変身することで成長する。変身後にどのモンスターになるかは一定の法則があり、変身前より強くなることも逆に弱くなることもある。変身後のステータスや特殊能力は、敵として出現する同名のモンスターと同じである。この食肉で変身することでのみ出現する味方専用のモンスターもいる。秘宝以外のアイテムは全く装備できず、個体ごとにそれぞれ持っている特殊能力で戦う。特殊能力の使用回数は、エスパー同様の方法で回復できる。
例外として、「だいあくま」はアイテムを標準装備しており、「アンサラー」などの持つ特殊能力「カウンター」はバグでアイテム扱いになっているため、共に取り外しは可能である。ただし外せても再装備は不可能で、そのまま宿屋に泊まるとハングアップするバグがある(取り外してから他のモンスターに変身させればハングアップは起きない。

基本的なシステムは前作に準じているが、人間とエスパーの成長システムは変化している。『ファイナルファンタジーII』の熟練度システムに近いもので、戦闘中に使用したアイテムの系統によって能力がアップする。概ね力系武器を使えば力が、素早さ系武器を使えば素早さが、魔法を使えば魔力が上がるようになっている。HPは行動に関係なく自動的に成長していく。
人間のほうがエスパーよりも能力値が上がりやすく成長が早い。
前作では上げることのできなかった人間の魔力も例外ではなく、エスパーよりも優秀な魔法使いになれる素質がある。敵の出現数の多い本作では魔法は有効な手段となる点もこれを後押ししている。
エスパーは前作同様特殊能力を習得する。変更点としては、前作では4つ固定だったが今作では装備欄に空きがあれば最大4つまで習得する形式になったため先に装備欄を埋めておけば習得数を減らせること、新たな特殊能力を習得する際には一番下の特殊能力と入れ替えになるため失いたくない特殊能力を維持しやすくなったことがある。
ドーピングアイテムは非売品になり、ゲーム中わずかにしか入手出来ない。これにより非戦闘時でのキャラクター成長がシビアになった。

敵専用種族にも新種族が数多く追加されている。
人間・メカ系の敵は、低確率でアイテムを落としてくれるようになった。軍人やメカからは銃・重火器、魔法使いからは魔法の書な。
敵専用モンスターであるアメーバとウィルスからドロップする肉は、スライム系と同じ変化をするように設定されている。

BGMは豊富で、評価も高い。前作同様サウンドテストもある。
タイトル画面でのサウンドテストのほかに、本作には「ジュークボックス」が登場。街中で好きなBGMが聞けるようになった。
本作からイトケンこと伊藤賢治氏が初参加。前作から引き続き植松伸夫氏も参加しているため、後にスクウェアを代表する作曲家2人が共作した初のゲームとなった。

このゲームのサブタイトルである「秘宝」は単なるキーアイテムではなく、身につけて能力をドーピングさせたり強力なアイテムを使用したりといったことができる。
秘宝の内容も、力や素早さを上げる物や使用回数無限の強力な武器や盾など様々。同時に装備可能なのは1種類だけゆえ、何を誰に装備させるかという戦略も生まれた。
ストーリー上でも重要な役割を果たしている。77個すべての秘宝を集めた者は新しき神になれると言われており、世界各地に秘宝を集めてまわっている者がいる。

前作は4種類+αの世界を旅する内容だったが、本作は9種類+αの世界となっている。
世界のバリエーションも富んでおり、普通の世界のほか、ジャングル・江戸時代・人間の体内・天界などが登場。

ストーリーのテーマは「親子」。暖かな雰囲気で、ストーリーのノリもコロコロやボンボンなど幼年誌のバトル漫画にかなり近い直球の熱さがある。
サガシリーズでここまで素直な作風は、極めて異色といえるだろう。

「しぼう」から「きぜつ」に変更
前作ではHP0になったキャラクターは「しぼう」状態になって行動不能になり、戦闘後も回復せず、復活の館や「いきかえり」というアイテムでしか蘇生できなかったが、本作ではHP0になったキャラクターは「きぜつ」状態になって行動不能になるが、戦闘後はHP1で復活するようになったため、「復活の館」という回復施設は廃止された。
ただし、「石化」状態になって行動不能になり、戦闘後も回復しない事は前作と変わらない。

全滅した戦闘をやり直すことができる。
万が一戦闘中に味方パーティ全員が気絶もしくは石化状態になって全滅してもバルハラ宮殿でオーディンから「たたかいをつづけるゆうきはあるか?」と聞かれ、「はい」を選ぶと全滅した戦闘の最初からやり直すことができる。
ただし、ストーリー終盤でこのオーディン本人と戦う事になって倒すイベントがあり、これを倒すと復活させてくれる存在がもういなくなったということで、全滅すると即座にタイトル画面に戻されるようになる。

宿屋に泊まっても回復しない状態異常がある。
盲目、呪い、石化という3つの状態異常は宿屋に泊まっても回復できないため、それぞれ専用回復アイテムの「目薬」「十字架」「金の針」を使うか、全回復アイテムの「エリクサー」を使わないと回復できない。

世界観とマッチした印象的なセリフは今作も多数見られる。
外面的な美しさこそが全てと考える中盤のボスの非道に対して「いまのあんたが いちばん みにくいぜ!」
BGMの切り替わりも相まって強烈な印象を残す「きたぞ きたぞ!」

00:00 伝説は始まる The Legend Begins
00:50 安らぎの大地 The Tranquil Earth
03:19 秘宝を求めて In Search of Hidden Treasures
04:35 闇の狭間で Ravine of Darkness
05:54 Never Give Up
07:32 必殺の一撃 Lethal Strike
09:13 Eat the Meat
09:56 勇者のテーマ Theme of the Hero
11:01 あっ!! Yikes!
11:49 涙を拭いて Wipe Your Tears Away
14:06 秘宝の謎 Secret of Treasure
16:17 燃える血潮 Boiling Blood
18:10 さまよえる魂 Lost Soul
19:23 天の柱 Pillar of Heaven
20:21 新しき神のテーマ Theme of a New God
21:51 死闘の果てに Struggle to the Death
23:23 Save the World
24:59 エンディングテーマ 1 Ending Theme 1
28:01 エンディングテーマ 2 Ending Theme 2

GB Sa・Ga シリーズ 再生リスト Final Fantasy Legend Series

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